趣味とは、二つの意味を持ちます。人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう事柄やその対象のこと。これは一般的に使う「私は今○○にハマっているよ」というようなものです。
もうひとつは、物の持つ味わい・おもむき(情趣)を指し、それを観賞しうる能力のこと。 こちらの意味はニュアンスや感覚のもので全体を通してのその人の物の感じ方・考え方から選ぶ、ある程度固定化されていく価値観とも呼べる大きなくくりです。 「趣味がよい/わるい」などと評価する時の趣味はこちらの意味です。
共に趣味とは本来個人の中での価値観に基づいて選ばれていくものですが、その中で人の評価を行う場合に趣味を重視する場合があることも事実です。 この場合、趣味が人の社会的な付加価値に繋がることになります。
趣味の種類によって社会性の評価にプラス・マイナスとなり、その影響を考慮して趣味を選択する人もいるほどです。その一方で、一般に評価が高くないとされる趣味をもつ場合は、当人に対するネガティブな評価にも繋がる事があるために、その趣味への関心を表面的に抑えるような行動が近年認められています。
自らの動機よりも人からの評価を高めるために趣味を求めようとする人もいるほどです。手早くある一定の技能を身につけようとする際に利用される文化教室(カルチャースクール)の側面を指して「これらはコンプレックス産業の一種」と指摘する人もいます。ほかにも批判を受けやすい趣味も存在します。
現代の例として狩猟があげられます。長らく高貴な趣味とされてきましたが、生命を奪うという行為のためタブーとされ積極的評価を得ることが難しくなっています。他には、日本人男性の場合であれば、音楽・芸術系を除くインドア系の趣味(とくにパソコン・プラモデル・アニメなど)をもつ者は好印象を受けない場合があります。
しかし趣味とは、人の評価として左右される必要はなく、個人的な嗜好であるという前提を忘れてはいけません。